令和3年度 三条中学校・三条高等学校同窓会 総会
代表幹事 高54回卒 佐野 大輔
三条中学校・三条高等学校同窓会の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
令和3年5月1日(土)ジオワールドビップ三条にて、また、本同窓会初めてのオンラインとの
ハイブリッドにて「三条中学校・三条高等学校同窓会総会」を開催いたしました。
今年は、昨年の同窓会の中止を受け、早い段階から開催方法について同窓会長の野水会長、また昨年度代表幹事の長谷川智彦さん、さらには一昨年度の代表幹事の熊倉正人さんと協議を重ねました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が全国・世界で進む中で昨年同様、来場される方に万が一のことがあってはいけない、その一方でこの同窓会の伝統をしっかりと先輩方々から次の世代に引き継いでいかなくてはいけないなど、相反する思いとの葛藤の中で、新たな生活様式に対応した開催ということを検討した結果、今回の開催方法となりました。
今回、このような開催方法にした理由は大きく3つあります。
まず1つ目は、感染リスクの軽減です。会場での参加人数を大幅に減らすことで、会場内の密の状態を緩和すること、また例年開催した懇親会での飲食をなくし、お弁当をお持ち帰りにすること、さらには、レイアウトの大幅な変更、校歌を斉唱ではなく静聴としたことでさらなる感染リスクを軽減しました。
2つ目は、県外、特に首都圏で移動を制限されUターンできない同窓生の方々に少しでも
故郷を感じていただきたいということです。
同窓会に所属するみなさまは、県内の各支部だけでなく、東京支部や北海道支部、関西支部、東海支部など多くの方が県外で活躍されており、毎年、ゴールデンウィークの帰省と合わせて、総会の参加を楽しんでいる方もおられます。一方で、まん延防止措置や緊急事態宣言などで行動が制限されているため昨年、今年と故郷に帰りたくても帰ることができない方が多くいます。
だからこそ今回のようにオンラインでライブ配信、また映像を残していくことで、少しでも故郷を懐かしんでいただきたいという思いからです。
そして、3つ目は、映像を残すことで今後の幹事を行う若い世代へ受け継ぐことです。
私自身もこの代表幹事として参加した総会が3回目の参加であり、例年、若い層の参加が同窓会の大きな課題の一つとして挙げられています。今回のように映像を残すことで、参加したことのない若い同窓生が総会について知り、さらには、幹事学年の人たちが開催のイメ
ージを持っていただくことができるように、今回アトラクションについてはYouTubeで公開
し、総会の議事については、ZOOMでの配信動画を引き継ぐことにしました。
ここまで、今回の開催方法についてお話してまいりましたが、あらためて当日の様
子やアトラクションについて話を戻したいと思います。
今回の総会では、アトラクションの前半は元三条高等学校学校長の小島正芳先生による「三条高等学校校歌に込められた意味について」お話をいただきました。
講師の選定に関しましては、以前、新潟支部総会で小島先生がお話しされた校歌の意味がすばらしく、ぜひ同窓生の皆様にそのお話しを聞いていただきたいという野水同窓会長の意向もあり、また小島先生からもご快諾いただき、実現いたしました。
小島先生には、当日は校歌の2番を中心にお話しいただきました。詳細はYouTubeにて実際のお話をお聞きいただけたらと思いますが、校歌の2番には、苦境を乗り越え、それを糧にさらに自分を磨く様子が描かれており、
それが現在の感染症の脅威が何度も繰り返される中での向き合い方を示してくれている
ということもあわせてお話しいただきました。
具体的には、校歌ができた当時、大河津分水はまだ完成しておらず、幾度も洪水の被害にさらされ、それでも生きてきた姿が描かれており、その中でも「尚身の上に来たれかし」と苦境を逃げずに受け止める姿、その中で「いざやためさん我が力」と苦境に立ち向かい、「琢磨は石を玉と化す」と自分自身を向上する三条高校生の生き方について示されているということをお話しいただきました。
私自身、事前の打ち合わせの際にこのお話をお聞きしたときに、新潟県内でも感染が拡大しており、開催していいのか悩んでいた時期でもありましたので、すごく代表幹事として開催に背中を押していただきました。
後半は、本宮宏美(高54回卒)さんからのフルート演奏で会場を盛り上げていただきました。内容は、小島先生のお話を受け、校歌からスタートし、アンコールまで計6曲を演奏していただきました。
本宮さんは、フルート奏者として燕三条地域を中心に県内、県外でも活躍されており、
今回の代表幹事である高54回卒の同期でもあることから、総会参加者の方々へ幹事学年
が送る最高のおもてなしとして、演奏いただきました。実施に際しましてご尽力いただきました本宮さんの所属するオトノハコの代表である笠原厚浩(高32回卒)さん、大変ありがとうございました。
今回、このような形でまったく今までとは違う形で総会を開催できましたのも、私たち幹
事学年を常に温かく見守り、ご助言をいただきました野水会長、また多くの激励をいただきました先輩方、常に寄り添い、一年間サポートし続けていただいた熊倉正人さん、さらに当
日も含めてご協力いただいた長谷川智彦さんをはじめとする高53回卒の皆様、そして、この感染状況下で、恒例の学年同窓会が開けない中でも協力してくれた高54回卒の同級生の幹事メンバーのおかげです。
参加に関しましても、例年200名前後の方からご参加いただいていたところ、5月10日時点で約600回の動画再生をいただいており、延べ数ではございますが、例年よりも多く
の方からご覧いただくことができました。
今回の幹事の経験を通して三条高校同窓会の縦のつながりの心強さと横のつながりの温かさを感じた一年でした。
これからも同窓生として三条高校のこれからの発展に少しでも貢献できるように関わり続けたいと思います。
また、今回の講演で教えていただいた三条高校生のあるべき姿を体現できるように今後も様々な活動に取り組んでまいります。
本当に1年間ありがとうございました。
最後に総会アトラクションのYouTubeのURLとQRコードを掲載しておりますの
で、ご参加いただけなかった方々はぜひご覧ください。
令和3年度総会アトラクション動画
https://youtu.be/v3LqLPz5NYQ
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