
平成15年5月1日 高第三十六回卒 藤田英昭
梨本清一さんが壇上で退任の挨拶をされて、百周年事業の想いを語られていました。懇親会が終わり、私は出口で皆さんのお見送りをしていました。やがて我々幹事だけとなり、そろそろかなと会場内を見たところ、梨本さんだけ残っていられました。その後、出口まで来られて、私に手をさしのぺて頂き、花束を手に会場の廊下を歩いて行かれる後ろ姿が印象的でした。
昨年、先輩から今年の代表幹事を指名された時、大変なものを引き受けてしまったなと思いました。八月頃引継ぎを行い、資料をもらいました。意外と時間が無いんだなと思いつつ日々が過ぎでいきました。十月頃地元に住んでいる三十六回生に声をかけて打合せを行いました。皆どうやったらいいのか全くわからず、手探りの中進めていきました。まずは一月ニ日に我々三十六回卒の学年会を開こう、でもどのくらい集まるかわかりません。例年100人くらいと聞いていましたが、半分もくるのかなと心配でした。クラス別に担当幹事を決めて連絡を取ってもらいました。越前屋さんにも協力を頂き130名を超える人が集まってくれました。スタッフの努力にほ大変驚き、又感謝しました。その日は皆およそ二十年ぷりに再会をしたので、夜遅くまで思い出を語っていましたが、大変なのはこれからでした。果たしてこの中で五月一日に何人協力してくれるものだろう、次の心配が起こりました。
二月になるとチケットが出来上がり、いよいよ活動開始だなという気分になり具体的に動き始めました。副代表以下幹事の皆はよくやってくれました。若い卒業生をいっぱい呼びたいという事もあって、役員、理事の方には昨年より少なめにチケットをお願いLました。宣伝も例年とは違うスタイルで三条新聞さんにお願いしました。
三月になり、今年は同窓会会長の交代があると聞きました。次期会長の中健耕二さんとはゴルフコンペの打合せを致しました。例年、源泉杯コンペは30人くらいの参加でしたが、ぜひ新校舎ができるので100人くらい呼びたいとの事でした。実行委貞長の斉藤正さん、競技委員長の田中康雄さん、新潟スプリングスの原山さんのご努力で72名の参加を頂きました。こんなに大勢集まるなんて驚きました。
五月一日は大変良い天気でした。一時過ぎに高校の事務局、、寺尾さんより準備資料をもらい体育文化センターへ運び、二時より幹事共々準備に取り掛かりました。何とか250人を超える来場が我々幹事の願いでした。吹奏楽の生徒が到着し、小よいよ気分が高まってきました。総会に出るのも初めてでした。毎年懇親会くらいに来てたので、総会の雰囲気を味わい、その歴史の永さに若輩の私はただただそこに立ち尽くすだけでした。
懇親会に移り、乾杯、その後あまりよく覚えていませんが、あっという間に時間が過ぎて行きました。
当日は、幹事学年で越前屋さんに移動しましたが、ホツとしたのか、ガクッと椅子に座りしばらく動けませんでした。そばにいた副代表が280名くらい来ていたよと聞き、来年の幹事に渡す責任だけは果たせたのかなと思いました。
色々あった数ヶ月でしたが、初めて三条高校の卒業生である事に誇りを持ちました。私なんかは毎日仕事に追われ、そんな事を考えることなく日々を過ごしてきました。又、大変立派な方がOBとして活躍されていること、また自分にとっても大きな自信につながること、勉強になりました。
まだ見ぬ未来の卒業生に引き継ぐこと、歴史は毎日創られていることでしょうか。
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